読了しました (2025/02/11)
ゆらぎの森のシエラ /菅浩江 (1989年)
ざっくりとした感想
とりあえず最初の感想としては、世界観が圧倒的。読み始めは「特殊能力ハイ・ファンタジーかな」と思ったが物語が進むにつれて、生命や生命が持つ知識が自然界を巡り巡って……というテーマが浮かび上がり 「バイオSFか」と分かってきた。SFと言っても光線銃やAIが出てくるタイプではないのでファンタジーとSFの中間のような感じ。
ストーリーは正直言って荒削りな部分が目立つ。作者がおそらく書きたいことに筆力が追いついていない印象。しかし終盤は物語の流れが安定してきてどんどんと読み進められた。特にラストは「これはアニメ映画で映像として観れたらすごいだろうなぁ」と圧巻の描写だった。
グロ描写があるのでそこは注意が必要だが、壮大な世界観に浸りたい人にはおすすめだと思う。 #読書 #感想